― 地磁気嵐はなぜ起こるのか ―
第2章では、太陽風が惑星間空間を伝わって地球へ向かう様子を見てきました。では、その太陽風が地球に到達したとき、地球はどのように応答するのでしょうか。
地球は巨大な磁石のように振る舞い、その周囲には地球磁場が広がっています。しかし、この磁場は固定された殻ではありません。太陽風という外部からの流れを受けることで、その形や内部構造は絶えず変化しています。
地磁気嵐とは、こうした磁気圏の応答が大規模に強まった状態です。
太陽風の変化
→ 磁気圏の圧縮
→ 磁場のつながり直し(磁気リコネクション)
→ 磁気圏内部の電流系の変化
→ 地磁気の乱れ
この因果の鎖を理解することが、地磁気嵐を理解することにほかなりません。
本節ではまず、地球磁場と磁気圏がどのような構造をもっているのかを整理します。その基本構造がわからなければ、圧縮も、嵐も、オーロラも説明できません。