2.1節では、太陽風が惑星間空間を伝わって地球へ向かう様子を見ました。
では、その流れを私たちはどこで、どのように観測しているのでしょうか。
太陽風は地球に到達する前から変化しています。
その変化をできるだけ早く知ることができれば、宇宙天気の影響を予測する手がかりになります。
そのため、宇宙天気の観測は地上だけでなく、宇宙空間に配置された人工衛星によって行われています。

太陽と地球の間には、重力と公転運動がつり合う特別な位置があります。
これをラグランジュポイントL1といいます。
L1に配置された人工衛星は、地球に到達する前の太陽風を直接観測することができます。
そこでは、太陽風の速度、密度、磁場の向きなどが測定されます。
地球へ届く約1時間前の状態を知ることができるため、L1での観測は宇宙天気の早期警戒にとって重要です。
一方、地球のまわりを回る人工衛星も、宇宙天気観測の重要な役割を担っています。
地球の自転と同じ周期で回る静止軌道衛星は、同じ地域を連続して監視できるため、高エネルギー粒子の増加や放射線環境の変化をとらえるのに適しています。
地球に近い低軌道衛星は、磁気圏や上層大気の影響を直接受けます。そのため、宇宙天気が人工衛星や通信にどのような影響を及ぼすかを実際に測る役割を担っています。
このように、宇宙天気の観測は
惑星間空間
地球周辺